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同和教育・人権啓発部落の心を伝えたいシリーズ>第6巻「差別っていったい何やねん」川口泰司 <<  >>
川口泰司さん
第6巻
「差別っていったい何やねん」
−歩く水平社宣言・川口泰司−


2004年11月制作/ 30分作品
ライブラリー価格 55,000円(税込)

DVD:字幕なし

視聴できます。



作品の内容
 
差別っていったい何やねん 思いを語り継ぐ
「ぼくはばあやんの声なき声、父や母、ムラの人たちの思いを伝えたいんですよ。なかなか外には届かない声を代って発信して訴えていくのがぼくの役割かなって。」
川口泰司さんの活動の原点はここにある。川口さんは現在、大阪市新大阪人権協会に籍を置き、日々の業務や現場での活動、講演にと実に多忙な生活を送っている。一見、その姿は自らを追い込んでいるかのようでもあるが、思いの強さ、深さがそうさせていることがカメラを通して明確に伝わってくる。
 
「部落」との劇的な出会い直し

川口さんは1978年、愛媛県宇和島市の被差別部落に生まれた。小学校時代に「部落」と出会いマイナスイメージをひきずっていた川口さんは、中学3年生の時、福岡で劇的な出会い直しをする。「川口くん、部落に生まれたことを恥じとりゃせんかい。差別はする者がいるからされる者がおるんや。恥じることはない、胸はって生きんしゃい。」識字教室の交流会に参加していたおばあさんの発した言葉の重さがズシンと心にひびいた。そして家に招かれその生活や生きざまに接したとき、それまでの自分を恥じずにはおれなかった。この出会いと受けた衝撃がその後の川口さんを大きく変えることになる。高校に入った川口さんは、主語のない同和教育に疑問を感じ、本音で語り合う「高校生友の会」を立ち上げ、水平社宣言の全文を暗誦するなど解放への道を一歩一歩進んでいった。

中学校での講演 バッチリ・スタディ教室
大学卒業後、仲間と始めた日之出地区での学習会。 課題を抱えた中学生をサポートするのは、地区の青年や学習会の卒業生、友人など10数名のボランティア。足元を見据えた地道な活動こそ最も大切と考える川口さん。人と人との確かなつながり、その安心感が揺れ動く子どもたちの心に深く関わり、ヤル気に結びついていく。川口さん自らの体験を通した確信である。
 
相つぐ講演依頼

川口さんには講演依頼が相ついでいる。この日の講演は小学校の教職員が対象。いつもやさしかったおばあちゃんが読み書きができなかったことに気づいたのは高校生のとき。そのことが川口さんに差別の本当の姿を発見させるきっかけになったこと。そんな生いたちや「見える差別・見えない差別」、さらにはビーカーの底にたまった泥水を例に人権教育の必要性を強く訴えるなど、力の入った説得力のある講演内容であった。

シンポジウムをコーディネート
これまで様々な 人たちから多くを学びつながってきた川口さん。その幅広いネットワークの中から、愛媛でのシンポジウムが企画された。テーマは「いま、同和教育に問われているもの」。尊敬する3人の先輩をパネリストに、西日本各地からの多くの参加者を交えての熱い討議は、4時間にも及んだ。決意表明をする川口さん、同和教育に賭ける自らの思いを再確認する場となった。
シンポジウム
歩く水平社宣言
川口さんは今、 26年の人生の中で掴みとった差別の本質を本音で語りかける。差別っていったい何やねん。その講演は具体的でわかりやすく親しみやすい。だから中・高校生から大人まで世代を超えて共感を呼ぶ。人呼んで“歩く水平社宣言”。川口さんは部落の心をハートフルにエネルギッシュに語り続けている。
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