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9/11のテロ攻撃から2年目を迎えた2003年。
DCTVは、拡大するアメリカの、イラク・アフガニスタンの戦争を市民がどう考えているのかを知るためにサイバーカー(モニター付き大型バス)で12の都市を回る。
どの地方都市のメイン・ストリートも、アメリカ国内の産業空洞化で錆びつき、かつての強く豊かな面影もない。サイバーカーのTVモニターから、テロ攻撃に遭った世界貿易センター跡、アメリカ空爆後のアフガニスタン・イラクなど、DCTVのドキュメンタリーを上映した後、人々の様々な意見を聞く。 |
囚人2万人を擁するニューヨークのライカーズ・アイランドは、世界最大規模の収容所で、ここには殺人犯からドロボーや万引きなど、様々な犯罪者が留置されている。
その90%が黒人とヒスパニックである。
わずか10%が高校を卒業、20%がHIVの感染者、70%が麻薬がらみの犯罪で収容されている。
殆どの人が、 釈放後2年以内に再び収容所に戻って来るという。
この巨大な塀の向こう側の世界をカメラが捉え、何が犯罪へのベストな解決法なのか問いかける。 |
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バラナイト工業は、金属加工器具製作会社で、アメリカ・カナダ・メキシコに工場を持つ。
そこで働く工員は、じん肺症(ハードメタル病)で次々と倒れ、死んでいく。
じん肺症とはタングステンやコバルトの金属粉末が肺に溜まり、肺の組織を破壊してゆく病気である。
病人が発生すると、工場はすぐに閉鎖され、他の土地で再び操業を始めるのだった。
責任を逃避し続ける会社を4年間に渡って追ったドキュメンタリー。 エミー賞受賞。 |
第二次世界大戦中、アメリカに住む日系人は全て強制収容所に送られ、「ジャップ」という蔑称で呼ばれた。汚名回復の為、軍隊に志願した日系人は442師団でアメリカ軍最多の死者を出した。40年後、アメリカ政府の正式な謝罪と賠償がなされたが、精神的ダメージは大きかった。戦争に翻弄された日系人の生き様を津野敬子が2年がかりで撮影・取材し、自ら編集した力作。 |
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アメリカ国内最大のラテン系ギャング団「ラテンキング」。アントニオ・フェルナンデス(キング・トーン)はカリスマ性のあるリーダーだ。
麻薬売買や内部抗争をやめる事を打ち出し、組織改革を計ろうとしていた。警察が次々に作る罪状により自宅軟禁状態が続く中、麻薬売買の不動の証拠により、ついに懲役が下される。これに深く傷つく母とガールフレンド。自宅から刑務所、集会や闘争など、ラテンキングを率いるキング・トーンにジョン・アルパートが密着取材。アメリカでも稀少なドキュメンタリー。 |
DCTV初期の代表作の1つ。ニューヨーク・三番街に住む貧しい人々が、大都会で生き抜く姿を追ったヒューマンドラマ。
廃屋で6人の子どもと暮らす未婚の母、ゲイの売春夫など、三番街で暮らす人々の喜怒哀楽を見つめます。エミー賞の撮影賞と編集賞を、ジョン・アルパートと津野敬子が受賞。東京ビデオフェスティバルでは大賞。 |
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DCTVが30年以上に亘って行っている中高生向けのビデオワークショップ「PRO-TV」で生まれた作品から3本をセレクトしたシリーズ。
第1集はスラムに暮らすティーンエイジャーの少年達が監督した2作品に加え、大型バスでコミュニティを訪ねて作品を上映し、多角的にアメリカの銃社会を考えさせる作品。若者達はビデオ制作を通し、身近にある様々な社会問題を見つめます。
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1) Bullets in the Hood, 2004年,22分 |
2) Bullets in the Hood Anti-Gun
Violence Tour, 2007年,15分 |
3) Dependent, 2007年,13分 |
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中高生が自分達でテーマを決め、撮影し、編集するPro-TVシリーズの第二弾。
麻薬・摂食障害・同性愛など、日本でも社会問題となっているテーマを選びました。
2年かけて制作される「自己史」は、制作中に自らと向き合った若者の心の結晶です。 |
1) Broken Mirror, 2007年,14分 |
2) Laughing Silently, 2007年,12分 |
3) A Likely Fear, 2007年,7分 |
<日本語字幕版制作スタッフ>
ビデオ編集:溝口尚美(DCTV)
日本で1995年より、フリーランスディレクターとして100本以上の作品を手がける。
フルークの人権啓発ビデオの制作にも監督・監督補として参加。
2004年に渡米し、DCTVで津野敬子の専属アシスタント・編集マンとして働く。
監修:津野敬子(DCTV)
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