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同和教育・人権啓発
>叫びとささやき
「叫びとささやき」
1993年2月制作/45分作品
ライブラリー価格 33,000円 (税込)
DVD:字幕なし
作品の内容
差別に立ち向かい生きている人たちがいる。彼らは、ときに叫び、ときにささやく。決して沈黙に甘んじない。彼らは、生き方にこだわる。何よりも子どもたちのために。だからこそ、彼らには人間のぬくもりがある。ぬくもりが仲間の輪を広げていく。この作品は、彼らの生き方を見つめながら、さまざまな人権の危機と本質に迫っていく。部落差別、民族差別、冤罪....彼らは闘う。ふるさとを舞台に。彼らのふるさと....ここは大阪府松原市更池。
「牛殺し」と呼ばれ、厳しい差別に堪えてきた。
かつて部落民であることをかくすために村を出た多くの青年たちも、差別の渦巻く現実の中で結局村に帰りと場で働くしかなかった。彼らは生活を守るために昼も夜も働いてきた。と場は、被差別地区更池の人々の生活の支えであると同時に、長く苦しい差別の象徴でもある。「牛殺し」と呼ばれ、社会の厳しい差別の中で、更池の人は長く堪えてきた。しかし、と場ぬきにして更池の生活はない。子どもたちに明日の更池を引き継いで行くためにも、彼らは必死になってと場を守る。
“宣言”−彼らの頬を幾筋も涙が流れて落ちた。
春になって、在日韓国人のエリちゃん、ユエちゃん姉妹は、そろって“本名宣言”を行った。そして、タカ君も“部落民宣言”をクラスみんなの前で発表した。ノートを読み進める間に、彼らの頬を幾筋も幾筋も涙が流れて落ちた。 ♪かつて 父も母も 生活に 社会に 負けたけど/ぼくは負けない ぼくは逃げない/ほんとうの人間らしさを 知っているのは ぼくたちだと/力をこめて語るのは今だ/闘う仲間よ 今ともに生きよう(怒りをこめて叫べ)♪
私は部落の子を産んだのやない。生命(いのち)生んだんや。
『私は部落の子を産んだのやない。生命を生んだんだ。だからこの子らに誇りをもって生きてほしい。差別がおかしいということに気がついてほしい。そのことがこの子の生命を守ることかなって思う。』更池の長い冬。冷たい氷を私たちの手でとかしたい。そう父は語る。母は祈る。
♪わが子よ、お前には、胸を張って、ふるさとと名のらせたい
瞳をあげ、何のためらいもなく、これが更池と名のらせたい(ふるさと)♪
村の人たちは、痛みをぬくもりに変えて生きる。
『何で村の人たちはこんなに優しいんかなあ。何でこんなに強いんかなあ・・・。答えは簡単でした。ここの人たちは部落に生まれ、部落に生きて、自分が受けてきた差別を自分のものにして、その痛みをぬくもりに変えてきたからや。受けてきた者にしか分からん人を思いやる心があるからや。人間のぬくさを、本当の人として生きるということを子どもらに教えてやりたい。そう思って識字に通い始めた』
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