そのころの大同は、「草木が生い茂り、水が清らかで豊かなところ」と書き残されています。「文明の前には森があり、文明の後には砂漠が残る」といわれるとおりです。
環境に国境はありません。地球温暖化がすすめば、黄土高原の砂漠化はいっそう深刻化します。日本のNGO(民間団体)が、地元の人と協力して、森林をとりもどすための活動をはじめました。毎年、数百人の市民が日本からやってきます。いろんな分野の専門科が現地の実態を調査し、新しいプロジェクトを計画し、必要なアドバイスをおこないます。
教育条件改善のためにつくられた小学校付属果樹園〜そのアンズが満開に咲き誇ります。最初は伸びが遅いけど、5〜6年後から1年に30cm以上も成長するマツ。人里と遠い山中で自然に再生する自然林。少しずつ、ゆっくりとではあっても、緑は広がっていきます。
文明がつくりだした砂漠に、人間の力、国際協力の力で、森を再生させることができるのでしょうか?自然と人間の文明への、根本的で、実践的な問いかけが、ここにあります。 |
子どもががんばるんだから、
負けるわけにいかない
新しい小学校の建設を応援する
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